コンブ

正確な種の名前ではなくコンブ科の海藻類の俗名で、食べられる葉の長さが長く細いものを総称してコンブと呼んでいます。コンブには、特にナトリウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラルが非常に多く含まれており、他にもヨウ素や鉄分、食物繊維など栄養素豊富な食材です。日本では乾燥させたもので出汁をとるといった利用が多い中、昆布締めや薄く削ったとろろ昆布などの食べ方もされています。出汁をとるのに利用されているのは昆布が旨み成分を含んでいるためで、この旨み成分はグルタミン酸と呼ばれ、旨み調味料で有名な「味の素」にも応用されています。コンブの表面に着いている白い粉がグルタミン酸などが結晶化したものなので洗い流さずそのまま使いましょう。また、グルタミン酸は天然保湿因子の原料にもなるため、肌の角質層から保湿を改善する効果があります。フコイダンと呼ばれる多糖類は食物繊維の一種で、海藻類のぬめり成分でもあります。このフコイダンにはガンを抑制する効果だけでなく、ピロリ菌などウイルス感染から細胞を保護し吸着して体外へ排出させるなどの働きもあります。そして、コンブに多く含まれているヨウ素は、新陳代謝を促進させるなど甲状腺ホルモンを合成するのに不可欠な栄養素です。不足してしまうとヨード欠乏症である甲状腺腫や新陳代謝の悪化による脱毛、皮膚障害などが起きます。しかし、ヨウ素を摂取し過ぎても甲状腺腫になったり、甲状腺機能亢進症などを引き起こしてしまうため摂取量には注意が必要です。干したコンブ1gあたりで2.1〜2.4mgものヨウ素を含んでおり、北海道で起こった海岸性甲状腺腫はコンブによるヨウ素の過剰な摂取が原因ではないかとされています。